Gmail(Google Apps for Work)で自社の独自ドメインを使っているのですが、今回、更に外部のサーバーで使っているアドレスもGmail側に一元化したいと考えました。
しかし、2014年8月にGmailの仕様が変わっていたらしく、今まで通りの設定をしても「Functionality not enabled」の無慈悲なエラーにより、まったく先に進めません。
仕様変更により今後はどういう設定が必要なのか?
そもそも設定画面すら出てこない場合はどうするのか?
私がやったことをメモしておきますので、参考になれば幸いです。
ちなみに、今までに設定出来ている外部アドレスについては、引き続きGmailのSMTP経由で送信ができる模様。実際に送信テストを行いましたが、問題ありませんでした。
そもそもSMTP設定を入れる画面すら出てこない時の対処方法
外部SMTPの利用が必須になったのはいいのですが、今まで通りGmailの設定画面から「メールアドレスを追加」のリンクを押しても、SMTP等の項目を入れる画面すら出てこない状態でした。
一通り検索してアタリを付けつつも、せっかくだからきちんと話を聞こうと思い、Googleのサポートに電話。ほとんど待たされずに担当に繋がりました。何かあっても、すぐ誰かに連絡が取れるというのは素晴らしいです。
【対応方法を手短にまとめます。】
管理コンソールにログイン
GoogleAppsをクリック
Gmailの設定
最下部の「詳細設定」をクリック
全般設定の中で、「ユーザーごとの送信ゲートウェイを許可」にチェックが入っていたら、一度OFFにして保存
以上です。この設定変更が反映されるまでに最大24時間かかることがあるそうです。私の場合、30分くらいで画面表示が変わりました。
ちなみにこの記事を書いていると、Googleから先程の電話内容のまとめと、今後うまく行かないときの対応方針がメールで着信。サポート体制がよく考えられていますね。
外部サーバーのSMTP設定画面
ようやく外部SMTPの設定項目を入力できる段階になりました。今まではGmailのSMTP経由でメールを送ることが出来ていましたが、今回からは外部サーバー側のSMTPを指定する仕様になっています。
外部のサーバー会社の資料に基づき、SMTPサーバー、ポート番号などを入力し、「アカウントを追加」をクリックすると、メールで確認コードが届きます。
確認コードを入力し、確認ボタンをクリックしたら完了です。
これでようやく、Gmailで別ドメインアドレスからメール送信できるようになりました。
Xserverを使っている場合のおすすめ設定例(細かい設定はサーバー会社によって異なる。)
各社毎にポート番号や、SSLにするかどうかの設定が異なるので、ネット上でも混乱の声がチラホラありましたが、Xserverを使っているなら、以下の設定がおすすめです。
SMTPサーバー: | ホスト名を入力 (「サーバーパネル」の「サーバー情報」をクリックすると確認できます。 |
ポート: | 465 |
ユーザー名: | メールアドレスをそのまま入力(@以降の部分も全部入力します。 |
パスワード: | 今回使うメールアドレス自体のパスワード |
ポートを465にすると、「SSLを使用したセキュリティで保護された接続」に自動的にチェックが入りました。
うまく設定出来ると、Gmailの設定→「アカウント」タブにこのように表示されます。
メール環境を一元化する
テクニカルな設定は以上です。
作業効率を上げるためにも、大事なのは一元化です。特にアフィリエイトをやっている人は、仕事柄複数のアドレスを管理していると思いますが、やっぱり一箇所で全て管理できたら素敵です。
Gmailのアカウントを1つは持っている場合、
PCメーラーに一元化(GmailにはIMAP接続)
Gmailに一元化(その他のアドレスは外部POP、転送、エイリアスなどでGmailに統合)
の2方向での一元化が考えられます。
私の場合、移動が多く、PCでも携帯でもタブレット端末でも同じ環境にしたかったので、Gmailに一元化する方向にしたわけです。
*Gmailの部分は、その他お使いのウェブメールと読み替えてもらってもOKです。
一元化の大切さ
アフィリエイトをやっていくと、ネタの下書きや、その他のメモがどんどん溜まっていきます。気をつけないと、
紙ノートに
ポストイットに
Googleドライブに
パソコンのメモ帳に
携帯に
と日を追う毎に分散していってしまいます。もちろん、アイデアは気付いたときに即メモすることが大事なので、まじめにやっているほど、ありとあらゆる場所に足跡が残っていくのは当然です。
なので、どこか最終的にメモをまとめる場所を決め、定期的に一元化の作業をしていくことが大事です。
私の場合、Word2013でアウトライン表示を使いながらメモをまとめています。ソフトは何でもいいですが、「アウトライン」が見えるエディタやプロセッサをおすすめします。
アウトライン表示の例:
書きためたメモを一箇所にまとめるとき、階層構造が見えると、カテゴリ分けが非常に楽です。階層構造なしの一元化作業は地獄です。「このメモはどこに放り込もうか?」というカテゴリ探しだけで目が疲れてしまいます。
日々、メモを一元化していれば新しい何かが生まれる
日々、思いついた文章をどこにでも良いから、どんどん書きためておき、定期的に一元化して然るべきカテゴリに分ける、という作業を繰り返していきます。
すると、ある日「このカテゴリにはかなりメモが溜まってきたな」と思うようになります。そのカテゴリの中をさらに、小さな見出しに分けて並べ替えると、
「なんということでしょう!?」
そこにはブログ記事の下書きが現れます。ある程度の時間をかけて積み上げたものですので、情報量、文字数ともに申し分無いはずです。あとは構成を考えたら良い記事になるでしょう。
思いつきの羅列に過ぎないメモでも、一元化して、一箇所にまとめ、正しく並び替えることで、記事として生まれ変わらせることができます。
まとめ
今回は備忘録として、Gmailで仕様変更があった別メールアドレスの送信設定について対処法を残しつつ、一元化の重要性について私見を書いてみました。
逆に、情報が散乱していることによる、時間のロス、思考のロスも計り知れません。
ではまた!