起業前に自分へ問うべき5つの事。超一流コンサル会社を辞め独立した男の言葉。

2015年5月18日

副業でも、起業でも、”ビジネスをはじめる”

ことに変わりはありません。

今日は、世界でも3本の指に入るコンサルファームを辞め、
超高給取りの仕事を捨てて自分の行きたい道を選んだ、
Ali Meseさんの言葉を紹介します。

起業後の苦労を経て、こんなはずじゃなかったとなる前に、
自分に聞いておくべきことをまとめています。

起業を目指す人だけでなく、
これからアフィリエイトや、副業をはじめようとする人にも、
十分通じる内容だと思います。

“How quitting my corporate job for my startup dream f*cked my life up” by Ali Mese -Medium
photo credit: pobre.ch via photopin cc

1.周りからの視線に耐えられるか?

1. Are you ready for the social pressure?

自分がやっていることを周りは理解してくれない。
Ali さんは周りの目が気になって、
人生台無し状態だったと言っています。

私も同じでした。
アフィリエイトやネットビジネスは、
まだまだ知られていない部分が多く、
ネットでの広告市場が、テレビ広告規模にも
迫ろうというこのご時世になっても、
あやしさ満点なイメージがあります。

でも一番大事なのは、まず自分自身が何をやっているか、
アフィリエイトやネットビジネスがどんな仕事内容なのか、
きちんと分かっているということです。

自分でやっていることがあいまいで、
人に説明できないような怪しさを感じているなら、
やはり周りの目を気にせずにはいられないでしょう。

そうならないためには、アフィリエイトはどういう仕事なのか、
自分の中で一度名前付けをするといいと思います。

アフィリエイトというのは、
広告主の商品を広く世間に紹介して、
エンドユーザーに売る仕事です。
そこに、あなたの立ち位置、
「広告主に近い」とか「買う側に近い」などを組み合わせて、
自分の仕事に名前を付けてみると分かりやすくなります。

広告主に近い立場でアフィリエイトをするなら、
あなたは広告を出稿している企業と提携して、
商品を売ってあげる人ですから、
「マーケティングコンサルタント」や
「ウェブマーケター」
などの名前を付けられます。

商品の内容に詳しく、
買う側に近い立ち位置で紹介していく人なら、
そのジャンルの「プロフェッショナル」、
「アドバイザー」や「パートナー」
という名付け方もできます。

結局、アフィリエイトは職種ではないからです。
アフィリエイトはキャッシュポイントの作り方に過ぎず、
そこに至るシナリオは千差万別です。

自分の中で、自分の仕事に「肩書きという名前」を付けたら、
自分のやっていることに自信を持てます。
他人が否定的なことを言っても、気にせずにいることが簡単になります。
あの人は本質を理解していないだけなんだ、と思えるようになります。

2. パートナーや家族の理解は得られるか?あるいは独身か?

2. Are you single or do you have an extremely supportive partner?

これは大事です。

周りの目は気にしなくていい、これが基本ですが家族は別です。
付き合っている人や家族は、あなたの人生にとって大事な存在です。
その人達から支援が得られないどころか、
理解もしてもらえないとなると、かなりの逆風が吹きます。 

もう一度、自分の仕事の名前(肩書き)を思い出してください。
自分がどんな理由から、
どうやってお金を稼いでいくつもりなのか。
それは自分と家族やパートナーの将来にとって、
どれくらい重要な意味をもっているのか、を
しっかり説明してください。
特に家族がいるなら、今までにない出費や仕入れをする理由を、
明確に示してください。

アフィリエイトでも、全て無料でまかなおうといらぬ努力をするより、
サーバーを借りる、ドメインを取る、など
費用をかけた方がスムーズに成果を得られる部分が出てきます。

家族、パートナーの理解を得ること、
これはまさにあなたが経営者として、
社長として行う初めてのIR(投資家向け説明)
だと考えてください。

副業でも、アフィリエイトでも、
そのビジネスに限って言えばあなたは最高経営責任者なのです。

アフィリエイトをやっていくなら、
自分が思い入れを持った商品やサービスについて、
そのメリットや将来得られる結果を、
相手の心に響くように伝えるスキルが必要になってきます。

まずはあなたがはじめようとする仕事そのものを、
あなたが思い入れをもって、
自分の家族やパートナーに伝えてみるところから始めるんだ、
と考えてもいいと思います。 

3. 最低一年間生活していけるだけの現金があるか?

3. Do you have enough cash to last at least a year?

私も「とりあえず起業した派」なので、
軌道にのるまで全くお金が入ってこない期間がありました。

サラリーマンなら、副業が安定するまで会社を辞めない方がいいです。
どんなに自由を追い求めていてもです。

バラ色の未来が見えたとしても、
実際にその成果を手中に収め、
確かに感触をつかんだことがわかるまで、
今の収入は維持しておいた方がいいです。

皮算用で会社を辞めてしまうと、それはパラシュート無しで
別の飛行機に飛び移ろうとするようなもの。
しかも、その飛行機が蜃気楼だったということも少なくありません。 

4.日々数時間の睡眠でやっていく覚悟があるか?

4. Are you ready to sleep only few hours a day?

Aliさん曰く、成功するまでの道のりは、
時として非常に長く険しい場合があるとのこと。

どんなビジネスでも、新しく立ち上げるには、
それなりの苦労が待ち受けていることを理解し、
覚悟を決めることが大事です。

仕事を持ちながら副業でさらに働く。この状況は、
最終的に睡眠時間を削ることに繋がりやすいです。

これから始めることには、
素晴らしい面だけでなく大変な面もある、
ということを先に考えておく必要があります。 

5.あなたにとって成功とは?

5. How do you define success? 

Aliさんは、成功の定義によって
これからの道のりの険しさが決まってくる。
金や社会的な成功を目指すなら、
それは最も険しい道になるだろうと言っています。

私もたしかにその通りだと実感していますが、
それ以前に、成功の定義をハッキリ決めないまま進んでいる人が
多いのではないか、とも感じています。

副業にしても起業にしても、
何を求めて、どこへ行きたいのかを、
しっかり考えた上で始めるべきです。

金を稼ぎたいに決まってると思うかもしれませんが、
その金で何をしたいの?
と問えば、本当の答えが見えてきます。

私も当然お金を稼ぎたくて起業しましたが、
よく考えてみれば、本当は
自由が欲しかっただけなのかもしれません。

もし銀行口座やクレジットカードや現金が消え去っても、
日々必要だと思うモノがタイミング良く手元に入ってくるなら、
それで十分だと思うことがあるからです。

今、お金を稼がなければ、と切実に考えている人は、
(ほとんどの人がそうだと思いますが)
現状を維持するだけでは、将来思い描いた通りの
人生を送ることができない、と感じているはずです。

家族、自分の老後、
まじめに計算したことはなくても、
何となくこのままではお金が足りないのかも、
という漠然とした不安を感じていませんか?

自分の望む生き方に必要なお金の合計と、この先
現状維持のまま自分が稼いでいくであろうお金の合計を比べると、
収支がマイナス状態なわけです。

このマイナス状態をラットレースと呼ぶなら、
ラットレースから抜け出すことこそが成功の定義(目的)であり、
抜け出すための道筋には、二つの方向性しかありません。

1.将来的に必要となる金額を少なくする
 例:自分の理想とする生活をもっと少ないお金で実現する方法を考える等

2.入ってくるお金を増やす
 例:新しい収入の柱を立てる等

この二つの方向性です。
そして重要なのは、どちらか一方だけ調整するのではなく、
両方のバランスをとる、ということです。

この収支バランスの取り方こそが、
あなたのライフスタイルそのものであり、人生の満足度に直結します。

例えば、自由を最大限求めたある人は、日本で不動産賃貸業をはじめ、
家賃が20万円入ってくるようになったところで、
物価の低い国に移住して悠々自適に暮らしているそうです。
この人にとっては、このバランスの取り方が成功の定義だったわけです。

逆に、どこまでも大きな野望を抱いて事業を立ち上げ、
育てあげ、売却することで巨額の資産を手にし、
あとは資産運用をしながら生きたいように人生を送るというシナリオも、
一種のバランスの取り方です。

ラットレースからの抜け出し方はその人次第。
これから何かをはじめる人は、
自分の覚悟や自分にとっての幸せや成功とは何か、
是非、思いを巡らせてみて下さい。

Posted by t6oDIFaphekovas